予防歯科について
自分の一生涯を左右する「歯を残す」という選択
80歳で20本以上の歯を維持すること、つまりいつまでのご自分の歯を健康に保つために、今しかできないことがあります。
歯を守る「専門家(プロフェッショナル)」。歯科衛生士(Dental Hygienist) が、あなたの努力に“磨き”をかけます。
「私はいつも歯磨きしてるからむし歯になんてならないし・・・」そうお思いの方もいらっしゃるかと思いますが、残念ながら、おうちでの歯ブラシによるケア(セルフケア)だけでは、むし歯や歯周病の原因を完全に防ぐには不十分なのです。
右図でもご確認いただけるように、歯には自分で確認できる歯肉から上の部分と、ご自身では見えない歯肉で隠れた部分があるのです。
日本人が歯を失う理由の約90%が、むし歯や歯周病によるものですが、その多くはご自身の気づかないうちに起こってしまいます。この自分ではケアできない部分を「プロ」の手できちんと、しかも気持ちよくケアする方法が、私達のおすすめする「PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)」という方法です。
輝く笑顔は、白く美しい口元からはじまります!当院では、この「予防」を基本として、皆さまの大切なライフスタイルをサポートします。
全身の健康は歯の健康から
もうすっかりおなじみとなった予防歯科という言葉。
虫歯を防ぐために、歯にフッ素を塗るというだけではありません。
- 虫歯の進行を止めること
- 悪い歯並びにならないように調整すること
- 歯周病の予防と進行の停止・改善
- 歯の着色を取り除き、白い歯を保つこと
を言います。
一生ご自身の歯で食べられるように、お口の健康を守るということは、全身の健康を守るということにつながるということを、当院は最も重要と考えております。
今後2度と痛い思いをすることなく、歯を大切に保つためにも、治療の最後にはPMTC(歯のクリーニング)を行うことと、3~4ヶ月後の定期健診(お口のメインテナンス)がとても大切です。
定期検診(3ヶ月に1度のメンテナンスが健康と病気の分かれ目)
定期健診は、健康な方が更なる健康維持のために、病気の方は健康な状態に回復するために来院していただくものです。
お口の検査とお口のケア(PMTC)を行います。
体の病気の予防と同じで、お口の病気(虫歯・歯周病)も予防が大切ということは、ほとんどの方がご理解されています。
そして、ご自宅での日々のケアが一番大切ということもご理解されています。
ただ、”痛くないし、今は困っていない”のにチェックのために通うということが、どうもおっくうという方が多いのもわかります。
例えば、あなたは現在、全くお口に関してお困りがないかもしれません。
しかし、今もう一度真剣に考えてみていただきたいのです。
「痛いときだけ来院して歯を削って、さらにお困りのときだけ来院して歯を抜いて、将来さらに大きな入れ歯を入れたり、インプラントにしたり、より医療費のかかる老後を過ごしたいですか?」
それとも、
「歯を削ることのないピカピカの美しい歯で、将来たくさん自分の歯で何でもおいしく食べられる、医療費の少ない老後を過ごしたいですか?」
どの道を選ばれるかは、あなた次第です。そして、様々なデータから、その分かれ目は3ヶ月毎のメンテナンスの受診有無にかかっていることが分かっています。
PMTCを受ける時に、「もっと早くこういう方法に出会っていたら、もっと歯が残っていたのに。」と後悔される方がいます。でも後悔なさらないでください。あなたはもう2度と歯を失うことはないのです。
当院の定期健診(お口のメインテナンス)は、リラックスした空間において、エステ感覚でプロケアを受けていただきます。
(デンタルエステといいます。この気持ち良さを是非体験してみてください。)
自分ではどうもうまく磨けていないと感じる方は、プロに任せてみてください。
この気持ちの良いお口のメインテナンスを1年に3回受けただけで、お口の健康が継続できるなんて!!
是非お気軽に、美容院に通うように、歯科医院をご利用ください。
よくある質問
予防歯科についてよくある質問をまとめました。ここに記載のないことでも分からないことがございましたらお気軽にお尋ねください。
予防歯科とはなんですか?
しかしながら、人間にとって最も良い状態というのは、そもそも、むし歯や歯周病になどならない、 健康な状態を維持し続けることです。
歯は、人間にとって大切な臓器。そして、一度削ったり、抜けたりすると元の姿には二度と戻らない、 一生に1つだけ与えられた大切な宝物なのです。
しかし、この大切な宝物の本当の価値に気付かず、新たなむし歯を作ったり、歯周病で抜けるのを そのまま放置してしまっている患者様を沢山目にし、本当に悲しい気持ちになることがあります。
歯科で行うむし歯治療についても、患者様の頭の中には大きな誤解があると感じます。
たとえば、むし歯治療は、”治す”ために行うのではなく、”修復する”ために行うものです。
つまり、元の姿に戻す治療ではなく、人工物に置換する治療です。
一度でも、削ってしまった歯は、更なるむし歯を作りやすくなり、リスクをドンドンと高めることになります。
なるべく、削ることなく、バージンの歯を維持することが、本当に大切なことなのです。 当院は、このバージンの歯を、きちんと一生涯保ち続けることが、一生涯の医療費についても抑制し、 なおかつ、大切な人生を豊かに生きるための非常に大きな財産になると考え、予防歯科という考えを導入しております。
予防歯科とは、虫歯や歯周病など、お口の病気を未然に防ぐ歯科治療です。
これからの治療が不要になるように、歯科医院に予防メンテナンスで通う。 そんな素敵な習慣を、地域の多くの方に身につけていただけるよう、 私たちは徹底した予防管理体制を構築し、患者様と二人三脚でお口の健康を一生涯お守りしてまいります。
毎日歯磨きはしていますが、よく虫歯になってしまいます。 予防する方法を教えてください。
そのため、歯磨きをきっちりすることでむし歯になりにくくなる人もいれば、逆にいくら歯磨きをしていても、一向にむし歯が減らないという人もでてきてしまいます。
そのため、当院ではまず、あなたがむし歯になってしまう本当の原因を追究することからはじめます。
そして、その本当の原因を調べるために行うのが、”サリバテスト”という唾液を用いた検査です。
サリバテストを行うことにより、あなた独自の、むし歯になる理由が分かります。
そして、その本当の理由が分かれば、その理由を解消する適切な方法を選択することが可能になるのです。
もしあなたが、むし歯ができやすくてお悩みであれば、是非、当院でサリバテストをお受けください。
数多くの患者様のむし歯の原因を特定し、解消してきた熟練の歯科衛生士が、あなたにとって本当に役立つ予防の方法、むし歯の原因解消法をアドバイスさせていただきます。
歯石とりはどうして1度で行えないのですか?
PMTC(ピーエムティーシー)とはなんですか?
どれくらいのペースで定期検診に行けばよいでしょうか?
予防歯科ではどのような事をするのでしょうか?
1. 口腔環境のチェック
2. 歯石・バイオフィルムの除去
3. 口腔洗浄
4. ホームケア指導
患者様のお口の状況やライフスタイルに応じて、より予防効果の高い方法についても ご提案させていただきます。
どのような人は予防歯科を行えばよいでしょうか?
特に、
- 歯周病の治療を行った方
- むし歯ができやすい方
- 小さなお子様をお持ちの方
- インプラント治療など外科的な治療を受けられたことがある方
- 妊娠する予定または現在妊娠中の方
- 全身疾患や生活習慣病をお持ちの方
などに関しては、メンテナンスを怠ると、後々にお体の弊害やご家族への感染などのリスクが 高まります。必ず、予防メンテナンスを受診するようにしましょう。
予防メンテナンスにはどれくらいの費用がかかりますか?
妊娠中(授乳中)でも大丈夫ですか?
何歳から予防歯科を受ける事ができますか?
予防歯科の流れ
いつまでも健康な歯を保つ為に、歯のメンテナンスはプロにお任せください。
STEP 01 歯科検診(病状の有無の把握)
当院では、むし歯・歯周病という歯を失う2大原因に対しての精密な検査診断を行います。 そのうえで、まずはどの歯(部位)にどの程度、病状が進行しているのかを視覚的に分かりやすい 状態に図式化し、患者様にご自身の歯の病状をしっかりと把握していただくことが重要です。 そのうえで、現在、その病状を引き起こしている根本的原因がなんなのかを突き止める、 詳細な検査や問診を行ってまいります。
STEP 02 サリバテスト(唾液の検査)
サリバテストの目的は、
- あなたがむし歯になる根本的な原因(本当の理由)を特定すること
- あなたの根本的原因を解消するために本当に必要な対処法を特定することこの2点です。
同じむし歯になるにしても、あなたと、他の患者さんとでは、実はむし歯ができるメカニズム、 本当の原因は異なります。そのため、むし歯予防のために行うべき処置や予防の方法も 実は異なるのです。それにも関わらず、多くの方は、ただハブラシの使い方や方法のみがむし歯予防の唯一の方法 と思い込んでいるために、まだまだ日本人のお口の中はむし歯だらけになってしまっているのです。
あなたが、これからの未来、むし歯を新しく作らないようにするために、 どのような予防の方法が最適かをサリバテストの結果を通じて、お知らせさせていただきます。
STEP 03 SC/スケーリング&PMTC/ピー・エム・ティー・シー
お口の中には数多くの細菌が生息しており、常在菌・善玉菌・悪玉菌(むし歯菌・歯周病菌など)
様々な種類の菌が存在しています。
様々な細菌が集合体として塊になり、更に剥がれにくいバリアを形成しているものを、バイオフィルムやプラークと呼び、それらが石灰化したものが、歯石となります。
きちんとした予防を行うためには、最低限、この形成されたバイオフィルム・プラーク・歯石を3か月に1度、徹底的に取り除くことが必要とされています。
当院では、熟練の歯科衛生士が専門の医療機器を用いて、バイオフィルム・プラーク・歯石の除去を行います。
その中でも、歯の表面の徹底した清掃を行う方法が、SC(スケーリング)とPMTC(プロフェッショナル・メカニカル・ティース・クリーニング)と呼ばれる機械的歯面清掃という方法です。
経験豊富な歯科衛生士が、歯と歯の隙間、歯周ポケットの磨き残しなどを、徹底的に綺麗に落とします。
STEP 04 フッ素の塗布
歯の最も表面に存在する”エナメル質”。初期のむし歯は、このエナメル質が、
- 虫歯菌が作り出す酸
- 酸性度が強い食べ物の酸によって溶かされることで発生します。
初期のむし歯を減らすには、
- お口の中に存在するむし歯菌の割合を減らすこと
- エナメル質自体を酸に溶けにくい状態に強化することの2つの観点が重要になります。
フッ素は、「エナメル質をコーティングし、耐酸性を歯の表面に与える」 役割を持つもので、エナメル質が酸に溶けにくい状態を作り出します。 当院では、市販のものにはない、より効果の高いフッ素材を使用し、 次のメンテナンスまでの間、初期のむし歯ができるリスクを軽減させます。
STEP 05 ホームケアアドバイス&トレーニング
お一人お一人、お口の状況は異なります。 当院では、むし歯・歯周病に関するデータを定期的に取得・チェックし、 今現在の状況から判断して、どのようなホームケアがあなたに必要なのかを 詳しくご説明させていただきます。 ブラッシングのケアについても、ご自身では気付いていない、磨きにくい部分の お手入れ方法をしっかりとできるようになるまで親身になってアドバイスさせていただきます。
STEP 06 カウンセリング
今現在の症状と共に、ご家庭での食生活や習慣などについてもお伺いし、 むし歯・歯周病にならない生活上のアドバイスや、今現在、健康面や見た目などについて お悩みになられていることについてのご相談にお答えさせていただきます。